ヒロの婚活心理学
婚活で条件を絞りすぎる男性と、「居心地」で迷う女性|減点方式から抜け出す相手選び
【結論】「条件」と「居心地」、どちらか一方では結婚相手は選べない
婚活では、男性と女性がまったく違うところを見ながら相手を選んでいることがあります。
たとえば男性は、プロフィールを見ながら、
「年齢は希望範囲内。仕事もしっかりしている。でも住んでいる場所が少し遠いな」と考える。
一方、女性はデートを終えて、
「いい人だし話しやすい。でも、男性として好きなのか分からない」と悩む。
男性は相手の「条件」を見ながら、合わないものを引いていく。
女性は相手と一緒にいるときの「居心地」を見ながら、自分の感情に不安を感じる。
もちろん全員がそうではありません。
しかし婚活カウンセリングの現場では、この違いが二人のすれ違いを生むことがあります。
今回の結論を先に言えば、条件だけでも、居心地だけでも、結婚生活は見えてきません。
大切なのは、「この人には何が足りないか」だけを見るのではなく、違う二人が組み合わさったとき、どんな関係が生まれるのかを見ること。
結婚相手を「完成品」として審査する婚活から、「二人になったとき」を想像する婚活へ。
ここに、長引く婚活から抜け出す一つのヒントがあります。
01|男性は「相手」を見て、女性は「自分の気持ち」を見ている
お見合い後のカウンセリングで、こんな違いが出ることがあります。
男性に「彼女、どうでした?」と聞くと、
「感じのいい人でした。ただ、仕事が忙しそうなのがちょっと……。あと実家が遠いのも気になります」と答える。
女性に「彼、どうでした?」と聞くと、
「話しやすかったです。でも、ドキドキしなかったんですよね。このまま会って好きになれるのかなって」と答える。
ここで面白いのは、二人が同じ「相手選び」をしながら、見ている方向が違うことです。
男性は「相手」を評価している。
女性は、相手といるときの「自分の感情」を評価している。
すると男性は、「条件は悪くないから、もう一度会ってみよう」となりやすい一方、女性は「いい人なのに気持ちが動かない。
この人ではないのかも」と不安になる。
逆に、男性は条件から外れた瞬間に興味を失い、女性は条件から多少外れていても「この人といると楽」と感じれば関係を続けることがあります。
どちらが正しいという話ではありません。
問題は、自分が何を基準に相手を選んでいるのかを知らないまま、その基準だけで結論を出してしまうことです。
02|「減点方式」の婚活は、なぜ止まらなくなるのか
条件で探すこと自体は悪くありません。
年齢、仕事、収入、居住地、結婚後の働き方、子どもについての希望。
結婚生活に関係する大切な条件はいくつもあります。
ただ、婚活が長くなるほど、条件は増えていくことがあります。
最初は「年齢と人柄くらい」だったのに、何人かと会ううちに、
「このタイプの仕事は忙しそうだから避けよう」
「趣味が違いすぎる人は難しい」
「家族との距離が近すぎる人もやめておこう」
と、過去の経験から除外条件が追加されていく。
婚活経験が増えるほど、人を見る目が養われる一方で、人を切る技術まで上達してしまうのです。
すると、一人の人間に出会っているというより、「自分の結婚条件をどこまで満たしているか」を照合する作業になっていきます。
90点の人に会っても、残り10点が気になる。
次の人なら95点かもしれない。
その繰り返しでは、検索精度は上がっても、結婚にはなかなか近づきません。
なぜなら結婚生活では、条件表に載っていなかったことのほうが、あとから重要になるからです。
03|「居心地がいいのに不安」も、もう一つの落とし穴
一方、「条件よりフィーリング」という婚活にも落とし穴があります。
「一緒にいて楽です」
「何時間話しても疲れません」
「自然体でいられます」
ここまで聞けば、とても相性がよさそうです。
ところが、そのあとに、
「でも、ドキドキしないんです」
「男性として好きなのかな……」
という言葉が続く。
ここで、「ドキドキなんて結婚には必要ありません」と切り捨てるのも違うと思います。
恋愛感情も大切です。
ただし、自分の感情が大きく動かないことと、その人を好きになれないことは同じではありません。
むしろ、安心できる相手だからこそ感情が激しく揺れない場合もあります。
反対に、返信が来るか分からない、相手の気持ちが読めない、会えるかどうか分からない。
そんな不確実な相手ほど感情は大きく動くことがあります。
その揺れを「恋」と感じる人もいるでしょう。
だからカウンセリングでは、「ドキドキしたか」だけでなく、
その人といると自分はよく話せるのか。
沈黙していても苦しくないのか。
嫌なことを言えるのか。
意見が違ったとき、話し合えそうなのか。
感情をもう少し細かく見ていきます。
「居心地がいい。でも、ときめかない」。
そこで終わらず、その居心地のよさの中で、自分はどんな人間になっているのかまで見てみる。
こちらのほうが、結婚相手を考える材料としてはずっと豊かです。
04|結婚相手は「足りないもの」より、「二人になると何が生まれるか」で見る
ここまで来ると、男性の「減点方式」と女性の「居心地への不安」には、意外な共通点が見えてきます。
どちらも、相手を一人で完成している人間として評価しているのです。
「この女性には、ここが足りない」
「この男性といても、私の中にこの感情が足りない」
でも、結婚は一人ではできません。
たとえば、慎重で計画を立てるのが得意な人と、多少予定が狂っても楽しめる人が一緒になれば、どちらか一方だけでは作れなかった生活になるかもしれません。
人付き合いが得意な人と、一人の時間を大切にする人。
お金を貯めるのが得意な人と、経験にお金を使う人。
違いは、ときに衝突の原因になります。
しかし同時に、自分一人では持てなかった能力を、二人の関係の中に持ち込んでくれるものでもあります。
これが「相互補完」という視点です。
もちろん、何でも「違うから補い合える」と美化する必要はありません。
尊重できない価値観や、どうしても譲れない人生設計まで我慢する必要はないでしょう。
それでも、
「この人は私の条件を何点満たしているか」
だけではなく、
「この人と私が組んだら、どんなチームになるだろう?」
と考えてみる。
結婚相手を見る視点が、そこで少し変わります。
05|「相性がいい人」を探し続けると、かえって相手が見えなくなる
婚活では「相性」という言葉をよく使います。
しかし相性を、「最初から自分にぴったり合っていること」と考えると、相手選びはどんどん難しくなります。
話題が合う。
生活リズムが合う。
金銭感覚が合う。
趣味が合う。
恋愛のテンポも合う。
すべてが合う人を探せば、当然候補は減っていきます。
それよりも見てほしいのは、合わないことが見つかったときの二人です。
「私はこうしたい」
「僕は少し違うな」
そこで不機嫌になるのか、相手を説得しようとするのか、それとも「じゃあ二人ならどうしようか」と話せるのか。
結婚生活で本当に必要になるのは、違いがないことより、違いが出たときに扱えることです。
居心地のいい関係とは、何も起こらない関係ではありません。
違いが出ても、二人の関係そのものは壊れない。
そんな安心感まで含めて、「居心地」を考えてみてほしいと思います。
06|婚活カウンセリングでは、「条件を減らしましょう」とは言いません
「条件を絞りすぎていますね。もっと妥協しましょう」
婚活が長引いている人に、そんなアドバイスをしてもあまり意味がありません。
本人には、その条件を必要だと思う理由があるからです。
大切なのは、たとえば「年収○万円以上」という条件なら、その数字の奥に何を求めているのかを見ること。
経済的な安心なのか。
尊敬できる相手なのか。
自分と同程度の生活感覚なのか。
そこが分かれば、条件そのものを捨てなくても、相手を見る範囲は広がることがあります。
女性の「ドキドキしない」も同じです。
本当に恋愛感情がないのか。
それとも、安心しているために感情が激しく揺れていないだけなのか。
私たちカウンセラーが一緒に見たいのは、「その条件は正しいか」ではなく、あなたはその条件や感情を使って、何を確かめようとしているのかです。
婚活は、条件を下げて誰かに決めることでも、気持ちが100%になる相手を待ち続けることでもありません。
条件も見るし、感情も見る。
そして最後に、もう一つ。
二人になったとき、自分一人では作れなかった人生が作れそうかを見る。
その視点が加わったとき、プロフィールの向こうにいる「人」が、ようやく見えてくることがあります。
リアルラブでは、夫婦カウンセラーがあなたのお話を丁寧にお伺いします。
「条件を変えても、なかなか会いたい人が見つからない」
「いい人なのに気持ちが動かない」
「何人と会っても決め手がない」。
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