ヒロの婚活心理学

婚活で過去の恋愛は話すべき?「心を開けない人」と自己開示のタイミング

親密な感じで手を握り合うカップル

【結論】過去の恋愛を全部話す必要はない。でも「今の私」は伝えたほうがいい


過去の恋愛で深く傷ついた経験があると、新しい相手に心を開くまで時間がかかることがあります。

返信が少し遅い。デートの日程がなかなか決まらない。何気なく元恋人の話をされた。


相手には大した意味がなくても、以前よく似た場面で傷ついた人には、身体の奥で小さな警報が鳴ることがあります。

ところが相手は、その事情を知りません。


「急に態度が変わった」
「何か悪いことを言ったかな?」
「僕には興味がないのかな」

そう受け取ってしまう。


今回の結論を先に言えば、過去の恋愛を詳しく告白する必要はありません。ただ、その経験によって「今の自分が何を怖いと感じるのか」は、少しずつ言葉にしたほうがいい。


婚活に必要な自己開示とは、過去を全部さらけ出すことではありません。

相手に「今の自分の取扱説明書」を少しずつ渡していくことなのです。


01|「なんで急に冷たくなったの?」には理由がある


たとえば、仮交際中の女性がいるとします。

以前、マッチングアプリで知り合った男性といい関係になったものの、突然連絡が途絶えた経験があった。

その後の婚活で、男性から丸一日LINEが返ってこないと不安になります。


しかし、そのことを交際相手には話していません。

だから男性には、彼女の中で何が起きているのか分からない。


ようやく返信したら、以前よりそっけない返事が来る。次のデートでもどこかよそよそしい。

男性は「何か気に障ることをしたかな」と考えますが、理由が分からないので、そのまま距離を置いてしまう。


すると女性は、

「やっぱり、この人も同じだった」と思ってしまいます。


ここが厄介です。

過去に傷ついた経験がある人は、新しい相手を疑いたいわけではありません。むしろ、「もう同じ思いをしたくない」から慎重になっている。


ところが、その慎重さが相手からは「拒絶」に見えてしまうことがあるのです。


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02|傷ついた経験は、「次の恋愛の予測」に使われる


人は、一度痛い目に遭ったことを簡単には忘れません。

これは恋愛に限った話ではありません。


過去の経験から「危険」を学習すること自体は、人間に備わった大切な防衛機能です。

問題は、過去の相手について学んだことを、まだよく知らない目の前の相手にも当てはめてしまうことです。


「前の人も最初は優しかった」

「元彼も忙しいと言って連絡が減った」

「アプリで会った人も、距離が縮まった途端に態度が変わった」


こうした経験が重なると、現在の相手のちょっとした言動から、過去と同じ結末を先回りして読み取るようになります。

しかも本人にとっては、「疑っている」というより「嫌な予感がする」に近い。


だから、頭で「この人は別人」と分かっていても、心は簡単にはついてきません。

婚活で心を開けない人に必要なのは、「もっと相手を信じましょう」という精神論ではないのです。


むしろ、私は何が起きると警戒するのか。

その警戒は目の前の人を見て生まれたものなのか、それとも過去から持ってきたものなのか。


そこを一度分けてみる必要があります。


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03|「察してほしい」は、相手にはかなり難しい



ここで男女のすれ違いが起きます。


女性が勇気を出して、

「昔ちょっと嫌なことがあって……」とだけ話したとします。


本人としては、かなり大きな自己開示です。

ところが男性は、

「そうなんだ。でも昔のことだし、今は今じゃない?」と返してしまう。


悪気はありません。

むしろ男性なりに、「過去にとらわれなくていいよ」と励ましているつもりかもしれない。


しかし女性には、

「この人には分かってもらえない」と聞こえてしまう。


ここで重要なのは、どちらが悪いかではありません。


女性は「過去」を話しているようで、実は「今の私をどう扱ってほしいか」を伝えようとしている。

ところが男性は、過去の出来事について意見を求められたと思っている。


会話のレイヤーがずれているのです。

だから、「察してほしい」を一歩だけ言葉にしてみる。


「返信がないと、以前のことを思い出して少し不安になることがあるんです。返信を急かしたいわけじゃないんだけどね」


ここまで言われれば、男性にもずっと分かりやすくなります。


男性側も、「そんなこと気にしなくていいよ」と問題を消そうとするより、

「そうだったんだ。じゃあ忙しくて返信できない日は、先に一言入れたほうが安心する?」

と聞ければ、二人の間に初めて具体的な相談が始まります。


恋愛の傷を癒すのは、相手に過去を完全に理解してもらうことではありません。

過去によって生まれた自分の反応を、現在の二人で扱えるようになることなのです。


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04|自己開示は「全部話すか、黙るか」ではない


では、婚活で過去の恋愛について、どこまで話すべきでしょうか。


私は、「全部話したほうが親密になれる」とは思いません。

まだ関係ができていない段階で、元恋人との出来事を細部まで話す必要はありませんし、過去の傷を告白すること自体が自己開示でもありません。


大切なのは、少しずつです。

「私は連絡が急になくなると、ちょっと不安になりやすいんです」

「人を好きになるまで、少し時間がかかるほうです」

「急に距離が近くなると戸惑うので、ゆっくり仲良くなれたら嬉しいです」


これなら、過去の恋愛を詳しく説明しなくても「今の自分」は伝えられます。

そして、ここにはもう一つ重要な意味があります。


自分の弱い部分を少し見せたとき、相手がそれをどう扱う人なのかを見ることができるのです。


茶化す人なのか。

面倒くさがる人なのか。

すぐに解決しようとする人なのか。

それとも、「そうなんだ」と一度受け取ってくれる人なのか。


婚活で相手を知るとは、趣味や年収、休日の過ごし方を知ることだけではありません。

自分が少し無防備になったとき、この人はどう振る舞うのか。


そこには、プロフィールには書かれていない、その人の大切な部分が表れます。


05|「心を開けない」のではなく、開く速度が違う


婚活では、「もっと自己開示しましょう」とよく言われます。

けれど、人によって心を開ける速度は違います。


過去に深く傷ついた経験があるなら、慎重になるのは不思議ではありません。

問題になるのは、慎重であることそのものより、自分が慎重になっている理由を相手が何も知らないまま、相手だけが試され続ける状態です。


「この人なら察してくれるはず」

「本当に優しい人なら、私が言わなくても分かるはず」


そう期待したくなる気持ちは分かります。

しかし、まだ数回しか会っていない相手に、そこまで高性能な読心術を要求するのは少々酷です。


むしろ、「私はこういうとき、少し怖くなる」と一言渡してみる。

その言葉を相手がどう受け取るかを見る。


親密さは、最初から心の扉を全開にすることではなく、少し開けてみて、大丈夫だったという経験を二人で積み重ねることから育っていきます。


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06|婚活カウンセリングでは、「過去」より「今の反応」を見る


リアルラブの婚活カウンセリングでは、過去の恋愛や人間関係を伺うことがあります。

ただ、過去を掘り返すこと自体が目的ではありません。


たとえばデートのあと、「彼のこの一言が引っかかった」と感じたなら、何が嫌だったのか、どの瞬間に身体が固くなったのか、そこから何を想像したのかを一緒に振り返ります。


すると、「彼が嫌だった」と思っていたことの中に、以前の恋愛で経験した怖さが混ざっていると気づくことがあります。

もちろん逆もあります。


「これは過去の傷のせいだから我慢しよう」と思っていたけれど、よく話を聞けば、目の前の相手が実際にこちらを尊重していなかった、ということだってあります。


だからこそ、一人で判断し続けないことが大切です。

過去の傷と、現在の違和感を分ける。

そのうえで、相手に何を伝えるのか、どこまで近づくのかを決めていく。


婚活カウンセリングは、傷を消してから恋愛できる人になるための場所ではありません。

傷ついた経験も持ったまま、今ここにいる相手と新しい関係を作れるようになるための場所でもあるのです。


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