ヒロの婚活心理学
【30代男性の婚活】相手の出方を待つ「架症候群」の男たち|真剣交際への可能性はいつも「50%」?
架症候群|「結婚はしたい。」でも、なぜか愛することに踏み出せない男たち
まず、今日お伝えしたいこと
婚活で女性との交際が始まっても、相手の出方を待っているだけでは、なかなか関係は深まりません。
「彼女は自分をどう思っているのか」と考える前に、「自分は彼女とどうなりたいのか」を考えてみてほしいのです。
結婚したいという願いを、誰かを愛する行動へ変えていく。
今回から、そんな男性たちの婚活を考えていきます。
辻村深月『傲慢と善良』には、西澤架(にしざわ・かける)という39歳の男性が登場します。
女性との交際経験もあり、結婚を考えていないわけでもない。
それなのに、目の前の女性との結婚にあと一歩が踏み出せない男性です。
主人公の架から名前を借りて、リアルラブでは「架症候群」と読んで、会員にわかりやすく伝えています。
架症候群とは?
「誰かと愛し合い、家庭をつくりたい」と願いながら、愛することより愛されたい気持ちが先に立ち、自分から相手との関係を育てることに踏み出せなくなっている状態のことです。
後で説明するように、架症候群の男性たちに多く共通するのが、
「自分の趣味を持ち、価値観が定まっていて、自分のライフスタイルに固執する」傾向と特徴です。
もちろん医学的な診断名ではなく、婚活カウンセリングの現場で出会う男性たちの心理を理解し、
寄り添いながら身近に考えるための、私たち独自の呼び名です。
この連載では、30代後半の男性を中心に、結婚したい気持ちは本物なのに、なぜか交際が深まらない理由を10回にわたって考えていきます。
01|真剣交際への可能性「50%」には、どんな男性心理が隠れている?
IBJの婚活では、お見合いから仮交際が成立した段階で、真剣交際へ進みたい気持ちをパーセンテージで登録する欄があります。
そこで「50%」と答え続ける男性がいます(一部女性も)。
もちろん、まだ一度会っただけの女性ですから、分からないことが多いのは当然でしょう。
50%という回答が、必ずしも消極的だとは限りません。
ただ、この数字が少し気になることがあります。
「彼女が自分に好意を持ってくれているなら、前向きに考えたい」
そんな気持ちが、数字の裏に隠れている場合です。
女性が積極的なら、自分も交際を進める。
逆に、女性の反応がいまひとつなら、こちらもそれほど乗り気ではなかったことにできる。
いわば、後出しジャンケンです。
恋愛経験が少なく、傷つきたくない。
女性に嫌われるのが怖い男性ほど、こうした態度を取りやすいかもしれません。
しかし、女性との交際経験が豊富な男性にも、別の理由で同じことが起きます。
もっと自分に合う女性がいるかもしれないし、今の段階で一人に絞る必要もない。
できれば、もう少し様子を見たい。
一方は選ばれるかどうかを過度に恐れ、もう一方は選ぶ自由を手放したくない。
心理は違っても、コインの裏表のように、
「相手の出方を待ってから」自分の気持ちを決めようとするところは似ています。
それも「架症候群」の男性たちに共通の傾向かもしれません。
02|婚活で「彼女は自分を好きか?」ばかり気になるのは、なぜ?
婚活中の男性から、女性の気持ちについて相談を受けることがあります。
「LINEの返信が遅くなったのですが、脈なしでしょうか」
「次のデートには応じてくれました。でも、あまり乗り気ではない気がします」
気になるのはよく分かります。
せっかく出会えた女性ですから、嫌われたくないし、できれば好意を持ってもらいたいでしょう。
ただ、そこで私は、ときどき別のことを尋ねたくなります。
「ところで、あなたは彼女のことをどう思っているんですか?」
すると、意外に答えが曖昧だったりします。
「いい人だと思います」
「もう少し会ってみたいです」
もちろん、仮交際の初期なら、それで十分かもしれません。
けれども、彼女が自分をどう思っているかについては一生懸命考えているのに、「自分が彼女のどこに惹かれているのか」「どんな時間を一緒に過ごしたいのか」については、あまり考えていないとしたらどうでしょう。
(交際が首尾良く行って、真剣交際に進む段階で、女性からそれを必ず聴かれることになるのは知っておいていい情報です。)
そこには、「彼女を好きになりたい」という願いより、「彼女から好かれたい」という願いが強く働いているのかもしれません。
愛されたいと思うこと自体は、ごく自然です。
問題は、愛される確信が得られるまで、自分から愛することを始められなくなってしまうことです。
03|「結婚したいのに、独身の生活スタイルも手放したくない」のは矛盾している?
もう一つ、30代男性の婚活で見逃せない問題があります。
独身生活が、それなりに快適だということです。
仕事を終えたら、ゲームなどの好きなことをして過ごせるし、休日には趣味を楽しめる。
欲しいものがあれば、自分の収入の範囲で自由に買える。
そんな生活を十年以上続けていれば、自分なりの暮らし方・ライフスタイルが出来上がっています。
もちろん、結婚して家庭を持ちたい。
好きな女性と一緒に暮らし、できれば子どもも欲しい。
その願いは本物でしょう。
しかし、いざ結婚が現実味を帯びてくると、今の暮らしがどれほど変わるのかが気になり始めます。
趣味に使えるお金は減るだろうか。
休日はどのくらい自由に過ごせるのか。
結婚したら、自分の時間がなくなってしまうのではないか。
そう考えるうちに、「そこまで変わるなら、独身のままでもいいかな」という気持ちが顔を出します。
私たちは、これを身勝手だと責めるつもりはありません。
今の暮らしを大切に思うのは自然なことですし、結婚したからといって趣味を諦める必要もありません。
ただ、一つ考えてみてほしいのです。
結婚して手に入れたい幸福は、まだ経験したことがない。
一方、独身生活の楽しさは、すでに知っている。
だから、どうしても今ある幸福のほうが具体的に見えてしまうのではないでしょうか。
結婚とは、今の暮らしに女性が一人加わることではありません。
彼女にも、これまで大切にしてきた生活・ライフスタイルがあります。
二人で新しい暮らしをつくるなら、お互いに少しずつ変わっていく必要があるでしょう。
その変化を、失うものとしてしか想像できないうちは、結婚への決断が難しくなるのも無理はありません。
04|婚活で「愛されたい人」から「愛する人」へ変わるには?
辻村深月『傲慢と善良』の架は、結婚相手を選ぶことに慎重で、迷い続けた男性です。
自分にふさわしい女性を選ぼうとする一方で、目の前にいる女性との関係を十分に育てることができなかった。
私たちは、そこに現代の婚活男性に広く通じる問題を感じます。
相手が自分に合うかどうかを確かめることと、その人を愛することは、同じではありません。
もちろん、相性や価値観を見極めることは大切です。
けれども、結婚相手を選ぶための情報がどれほど増えても、それだけで二人の関係が深まるわけではないでしょう。
エーリッヒ・フロムは『愛するということ』で、愛を、ただ自然に湧いてくる感情としてではなく、人が学び、実践する能力として捉えました。
この考え方を婚活に当てはめると、少し見方が変わります。
次のデートで、彼女から好かれるために何をするか。
それも気になるでしょう。
でも、もう一つ考えてみませんか。
自分は彼女のどんなところをもっと知りたいのか。
彼女が何を楽しみにしているのか、どんな生活を望んでいるのか。
そして、自分は彼女とどんな関係をつくりたいのか。
相手の反応を待つだけでなく、自分から関心を持ち、言葉を交わしてみる。
その経験を重ねるうちに、最初は50%だった気持ちが変わることもあるでしょう。
反対に、話してみたからこそ、二人は合わないと分かるかもしれません。
どちらにしても、相手の出方を待っていただけでは得られなかった経験です。
リアルラブでは、こうした婚活中の迷いを、実際の交際の進み方と合わせて考えています。
「女性から好かれる方法」を覚えるだけでは、結婚生活は始まりません。
誰かを愛し、二人で関係を育てていく力を身につけたい方は、ぜひ私たちにご相談ください。
05|常に確率50%の「架症候群」男性に、最初に試してほしいこと
もし今、仮交際中の女性がいて、真剣交際へ進む可能性を50%くらいだと感じているなら、無理にその数字を上げる必要はありません。
ただ、次に会うとき、一つだけ試してみてほしいことがあります。
「彼女は自分を好きだろうか」と考える時間を少し減らして、「自分は彼女と何をしたいだろうか」と考えてみることです。
彼女が好きだと言っていた場所へ誘ってみるのもいいでしょう。
自分の趣味について話すなら、彼女の休日の楽しみについても、もう少し聞いてみる。
そして、楽しかったなら「今日は楽しかったです。また会いたいです」と、自分の気持ちを素直に伝えてみる。
相手が同じ気持ちかどうかは、その時点では分かりません。
けれども、自分から関係を動かしてみた経験は残ります。
婚活の確率50%という数字は、これからの二人を予測するものではあっても、未来を決めるものではありません。
むしろ、その先に何が生まれるかは、二人がこれから何をするかによって変わっていくのでしょう。
結婚したいという気持ちを、誰かを愛する行動へ。
この連載では、その一歩を、これから一緒に考えていきたいと思います。
本気で「私は結婚する」と決めた男性へ。
リアルラブでは、夫婦カウンセラーがお見合いから仮交際、真剣交際、成婚まで伴走しています。
今の婚活を変えたい方は、体験カウンセリングを通じて、リアルラブへの入会をご検討ください。
06|よくある質問 Q&A
Q1.仮交際で真剣交際の可能性が50%なのは低いですか?
仮交際が始まったばかりなら、50%という数字自体を気にする必要はありません。
大切なのは、その後のデートで相手を深く知り、自分の気持ちも確かめながら、関係を深めようとしているかどうかです。
Q2.女性から好かれている確信がないと、積極的になれません。どうすればいいですか?
最初から確信を持つ必要はありません。
相手の反応を確かめることばかりに集中せず、自分から「また会いたい」「もっと話したい」と伝える経験を少しずつ重ねてみましょう。
Q3.結婚したいけれど、趣味や自由な時間も大切にしたいです。両立できますか?
十分に可能です。
ただし、結婚後も独身時代とまったく同じ生活が続くとは限りません。
自分の大切にしたいことを伝えながら、相手の希望も聞き、尊重し、二人に合った暮らし方を相談していくことが大切です。
対等さを求める女性が多いと知っておくのは大事なことかもしれません。