ヒロの婚活心理学

【30代女性の婚活】夏帆症候群⑩・最終回|「自分の課題は分かったのに動けない」あなたへ

寝そべって物思いに沈む若い女性


00|結論:今日お伝えしたいこと


「夏帆症候群」とは?

村上春樹『夏帆』の主人公から名前を借りた「夏帆症候群」とは、周囲との関係を上手に保ちながら生きてきた人が、結婚という自分自身の人生を選ぶ場面で、何を望んでいるのか分からなくなる状態のことです。


この連載では、婚活で「いい人なのに好きになれない」「交際が深まると逃げたくなる」といった悩みを、さまざまな角度から考えてきました。

そして最終回の今回は、もう一歩先へ進みます。


自分の問題は、だいたい分かっている。なぜ恋愛が苦手なのか、どうして相手に本音を言えないのかも、以前より理解できるようになった。

それなのに、次のデートをOKする手が止まっている。

そんな方にこそ、読んでいただきたいのです。


婚活で自分の課題が分かっても、それだけでは結婚へ近づけません。
結婚相手への確信も、自分の気持ちへの確信も、誰かと実際に関わる中で育っていくものです。


「結婚したい」ではなく、「私は結婚する」と決めたなら、準備が整うのを待つより、まず会って、膝を交えて、お互いの望みを話すところから始めましょう。


【目次】

00|「夏帆症候群」とは?
01|自分の問題が分かったのに、なぜ婚活が進まないの?
02|結婚への迷いが消えるまで、待ったほうがいい?
03|「膝を交えて話す」とは、婚活では何をすること?
04|「結婚する」と決めた人は、何から始めればいい?
05|本気で「私は結婚する」と決めているなら
06|よくある質問 Q&A


01|自分の問題が分かったのに、なぜ婚活が進まないの?



婚活について勉強している女性は少なくありません。

心理学の本を読み、恋愛についての動画を見て、過去の交際を振り返るうちに、自分がなぜ同じところで立ち止まってきたのか、少しずつ分かってくる。


以前なら「相性が悪かった」で終わらせていた交際についても、今なら別の見方ができるでしょう。


あのとき、本当はもう少し会いたかったのかもしれない。


相手の言葉が嫌だったのに、笑って済ませてしまった。

自分から気持ちを伝えるのが怖くて、相手が近づいてくるのを待っていた。


婚活が進まない理由を探して、

そうやって過去の出来事を理解し直すことには、大きな意味があります。


ただ、そこで一つ困ったことが起きます。

夏帆症候群の人は、今度は「自分の問題を十分に解決してから、次の交際へ進もう」と考え始めるのです。


もう少し自分の気持ちが分かるようになったら。

もっと自然に本音を言えるようになったら。


結婚への不安が小さくなったら。

どんな相手とどんな結婚生活がしたいのかはっきりしたら。


そのうち、婚活の準備をしている時間ばかりが長くなっていきます。


けれども、誰かを好きになったときに自分がどう変わるのかは、実際に誰かを好きになってみなければ分かりません。

自分を理解することは大切です。


しかし、自分について考える時間が、いつの間にか他人と出会わずに済む言い訳になっていないでしょうか。


読書する若い女性

02|結婚への迷いが消えるまで、待ったほうがいい?



私は、夏帆症候群の方に「迷っているなら、とにかく決めてしまいましょう」とは言いたくありません。


相手の言動に引っかかることがあれば、立ち止まって確かめたほうがいい。

結婚後の生活について意見が違うなら、時間を取って話し合う必要があります。


ただ、どれほど慎重に考えても、最後まで分からないことは残ります。


たとえば、仮交際中の男性から「そろそろ真剣交際を考えませんか」と言われたとします。


嬉しくないわけではありません。

むしろ、彼の誠実さには好感を持っている。


それでも、今ここで返事をしたら、後戻りできなくなるような気がしてしまう。


そんなとき、「まだ気持ちが固まっていません」と答えることもあるでしょう。

もちろん、それが本心なら尊重されるべきです。


でも、気持ちが固まるとは、いったいどういうことなのでしょう。

ある朝突然、彼との未来が鮮明に見えて、もう何も迷わなくなるのでしょうか。

それに真剣交際に進んでも、いつでも引き返せます。


おそらく、多くの人にとって結婚の決断は、そんなふうには訪れません。


分からないことが残っているから、もう一度会う。

気になることがあるから、直接相手に尋ねてみる。


そうして会って話しているうちに、以前とは違う気持ちが生まれてくる。


リアルラブでは、こうした変化を「関係への参加」と考えています。

関係への参加とは、相手を評価する立場にとどまらず、自分の気持ちや希望も差し出し、二人の関係を自分から動かしていくことです。


結婚への迷いは、考え抜いた末に消えることもあるでしょう。

でも、実際に関係へ参加して初めて、扱えるようになる迷いもあるのです。


多くの会員たちを見てきて、婚活が進まない状態を抜け出すヒントは、案外そこにありそうです。


03|「膝を交えて話す」とは、婚活では何をすること?



村上春樹『夏帆』で、夏帆が母親と向き合おうとする場面を、私はこの連載の出口として考えてきました。


「そうしないことには何も始まらない」。

この言葉を婚活の現場に置いてみると、思い当たることがあります。


仮交際が続いているのに、なかなか距離が縮まらない二人。

デートでは楽しく食事をするし、LINEも続いている。


けれども、お互いが相手の出方をうかがっているうちに、何度会っても最初の頃とあまり変わらない。


そんなとき、次のデートで話すべきことは、もっと面白い話題とは限りません。

「私はもう少しあなたのことを知りたいと思っています」


あるいは、結婚後の仕事や暮らし方について、今まで遠慮していた希望を話してみる。


相手がどう受け取るかは分かりません。

期待した返事がもらえず、少し気まずくなる可能性だってあります。


夏帆症候群の方は、そこを見越して、結婚の話題を出すのはもっと仲良くなってからでないと無理ですと話す方がいます。

成婚するかどうかの期限が設けられている結婚相談所での交際では、順番が逆なのです。

(通常は三ヶ月、最長で六ヶ月がルールです。)


そうして初めて、二人の間に本当の意味での会話が始まることがあります。

これまでの自分なら笑って流していたところで、少し立ち止まって話してみる。


相手の意見が違っても、すぐに交際終了と決めず、なぜそう考えるのか聞いてみる。

膝を交えて話すとは、何も深刻な顔で人生を語り合うことではありません。


それまで一人で抱えていた気持ちを、相手にも見える場所へ置くことです。

そして、相手にもそこへ来てもらい、結婚生活や将来の話題を同じテーブルに載せる。


もちろん、話し合いを拒んだり、こちらの気持ちを軽んじたりする相手なら、無理に関係を続ける必要はありません。


むしろ、話してみたからこそ、離れるべき相手だと分かることもあるでしょう。

それもまた、関係へ参加した結果なのです。


婚活が進まないで、同じところに立ち止まってしまう方は、相手との実際のやり取りを一緒に振り返ってみませんか。

リアルラブでは、入会を検討し、本気で結婚を目指す方のために、70分の体験カウンセリングをご用意しています。


⚪︎リアルラブ|入会をご検討の方の体験カウンセリング


マカロンと紅茶カップ

04|「結婚する」と決めた人は、何から始めればいい?


この連載では、夏帆症候群と名付けて、婚活でなかなか好きになれない女性、親の期待から離れられない女性、結婚への不安を手放せない女性について考えてきました。


一見すると、皆違う悩みのように見えます。

けれども、どこかで共通しているのは、自分の人生を自分で選ぼうとしたときに、これまで頼りにしてきた方法が通用しなくなることです。


夏帆症候群の方、周囲に合わせるのが上手だった人は、自分の希望を伝えるところで戸惑う。

傷つかないように距離を保ってきた人は、誰かを本気で好きになり始めたときに怖くなる。


それでも、結婚するなら、その人と実際に関わっていかなければなりません。


私は、ここに婚活の難しさと、同時に面白さがあると思っています。

結婚相手を選ぶだけなら、一人でもできます。


プロフィールを比較し、条件を検討し、会うかどうかを決めるところまでは、自分の判断で進められるでしょう。

けれども、結婚生活は一人ではつくれません。


自分とは違う考えを持つ相手と出会い、ときには期待を裏切られながら、それでも話し合って二人の暮らしをつくっていく。

その経験の中で、自分自身も少しずつ成長し、変わっていきます。


以前、リアルラブのブログで「依存の結婚、自立の結婚、本当の結婚」について書きました。

自立した二人が、婚活が進まない状態を脱して、さらにその先へ進むとはどういうことなのか。


今回の連載とも深くつながるテーマです。

⚪︎婚活者必見!依存の結婚、自立の結婚、本当の結婚とは?


夏帆症候群から抜け出すとは、迷わない人間になることではないのでしょう。

迷いを抱えた自分のまま、誰かと向き合えるようになること。


そうして関係を動かしてみたとき、頭の中でいくら考えても見つからなかった答えが、思いがけない形で見えてくることがあります。


05|本気で「私は結婚する」と決めているなら


10回にわたって、夏帆症候群について書いてきました。


最後にお伝えしたいのは、もう十分に考えてきた人は、そろそろ誰かと出会う時間を増やしてもいいのではないか、ということです。


自分の気持ちを完全に理解できなくても構いません。

結婚後の人生がすべて見通せる日も、おそらく来ないでしょう。


それでも、「この人ともう一度会ってみたい」と思えたなら、その気持ちを相手に伝えてみる。

結婚生活について気になることがあれば、二人で話す時間をつくる。


そこで起きたことを、また一緒に考えていけばいいのです。


リアルラブは、結婚したい人をただ励ますための結婚相談所ではありません。

お見合いから仮交際、真剣交際、そして成婚まで、実際の活動で起きる迷いや行き違いに向き合いながら、あなたが誰かと関係を育てる力を身につけられるよう、本気で伴走します。


「いつか結婚できたら」と考え続ける時間を、そろそろ終わりにしませんか。

もし、あなたが本気で「私は結婚する」と決めているなら、リアルラブに入会して、私たちと一緒に活動を始めましょう。


これから出会う誰かと、膝を交えて話してみる。

そうしないことには、婚活が進まないどころか、人生はぴくりとも動かず、何も始まらないのですから。


⚪︎リアルラブ|入会・体験カウンセリングはこちら


彼に寄り添おうと手を伸ばす花嫁

06|よくある質問 Q&A



Q1.婚活で考えすぎて動けないときは、どうすればいいですか?


自分の課題を理解してから動こうとするより、次のお見合いやデートで一つだけ自分の希望を伝えてみてください。
実際に相手と関わることで、考えているだけでは分からなかった気持ちや課題が見えてきます。


Q2.結婚への不安が残っていても、真剣交際に進んでいいのでしょうか?


不安があること自体は、真剣交際を見送る理由にはなりません。
ただし、相手への具体的な懸念は確認が必要です。
二人で話し合える関係が育っているかを判断材料にしましょう。


Q3.結婚相談所では、交際中の気持ちの問題も相談できますか?


リアルラブでは、お見合いの印象や交際の進捗
状況だけでなく、「好きになれない」「本音が言えない」「決断が怖い」といった気持ちの問題も扱います。
実際のやり取りを振り返りながら、次の行動につなげていきます。