ヒロの婚活心理学

第1回|愛が怖い人たち──「うまくいかない婚活」の意外な理由

スマホを見ながら首筋に手をやる疲れた女性

シリーズ「成婚できる婚活マインドの創り方」へようこそ!婚活がうまくいかないのは、出会いが少ないからでも、理想が高いからでもありません。
心が、まだ“愛を受け取る準備”をしていないだけ。感情を凍らせたままでは、どんなに素敵な人に出会っても、関係は深まりません。


第1回では、「感情を感じないことで自分を守っている」人々の心理を探ります。あなたも気づかないうちに“愛が怖い人”になっていませんか?

由宇さんの物語を通して、心を閉じてしまった理由と、もう一度感じる力を取り戻すための第一歩を一緒に見つけていきましょう。


1章|“出会い疲れ”の正体


婚活市場には「会えるけどいい人がいない」「条件が合わない」「親密になれない」と嘆く声があふれています。


けれど長年多くの婚活者と接してきて気づくのは、その裏では、密かに進行するもう一つの現象があります。
──それは、“感じないことで自分を守る”という心の防衛反応です。


出会いを繰り返しても満たされないのは、心のほうがまだ「他者を受け入れる準備」をしていないからです。

多くの婚活者が気づかないうちに、感情のスイッチを切ったまま活動しています。


笑顔は作れても、心が動かない。
恋愛以前に、感情の使い方を忘れてしまっているのです。


顎に片手を当て遠くを見つめる女性

2章|由宇さんの物語──「好きかどうか分からない」から始まる婚活


由宇さん(仮名・30代前半・専門職)は、まさにその典型でした。
仕事では信頼され、穏やかな人柄で周囲からも好かれている。

けれど、交際が始まると「相手が好きかどうか分からない」「ホンネが言えない」──と悩み続けていました。
当然お相手からも「繋がれない」「自分に関心がないように見える」と交際終了の連続でした。


夜、デートの帰り道。
電車の窓に映る自分の顔を見て、どこか他人のように感じたと言います。

泣きたいのに涙が出ない。

そんな夜が続き、「結婚無理かも」彼女の心には“自分だけが取り残されている”という感覚が少しずつ積もっていきました。



3章|幼少期に学んだ「感じない」という生存戦略


「どうして恋愛になると無口になるんだろう」──その答えは、ずっと昔の家庭にありました。
幼い頃、何かを言うたびに両親と優等生の姉から否定され、孤立し、悲しみも怒りも押し込めてきた。


やがて「感じる=傷つく」と学び、感情を凍らせることで生き延びてきたのです。


心理学的には、これは
回避性愛着スタイル感情抑制傾向の組み合わせ。


つまり“傷つくくらいなら最初から感じない”という自己防衛です。
愛を恐れ、愛しあう関係に入るのが怖い人たち──心を開けないので、恋愛で距離を取ってしまう傾向があります。

外見は落ち着いていても、内側ではいつも「終わり」を予期している。

恋愛が始まる前から終わりを恐れているのです。


壁際に膝を抱えて座り込む女性

4章|演じる笑顔、閉じた心


婚活がうまくいかない人の多くは、相手探しより先に「心の準備」が整っていません。
あなたも気づかないうちに、感情を凍らせていませんか?


恋愛とは、自分の”心の開き具合”──オープン・ハート──を映す鏡です。
どんなに出会いを重ねても、心が閉じていれば同じ結果を繰り返します。


たとえば、相手の反応に一喜一憂して疲れてしまう人。
実はそれも、感情を抑えてきた人ほど陥りやすい。


感じることを避けてきた分、他人の反応に過敏になるのです。

「自分が何を感じているか」よりも「相手にどう思われているか」で動いてしまう。


これでは恋愛は“会話”ではなく“演技”──相手からもそう見えてしまう──になってしまうのです。



5章|“心のエアコン”を暖房ONに!


(心のエアコンを少しずつ暖房に切り替えるようなものです。)

それでも、人は回復できます。
由宇さんが変わったのは、心理カウンセリングで“感情を取り戻す練習”を始めてからでした。

家族との関係を扱ったセッション中、抑えてきた涙があふれた瞬間、彼女は初めて“感じても大丈夫”という新しい現実に出会いました。


「泣くのが恥ずかしい」から「泣けることが嬉しい」へ──その小さな逆転こそ、成婚への第一歩。
感情を感じる力が戻ると、人は自然と自分らしさと自信を取り戻します。

すると、出会いの質も変わります。
以前は「条件」で相手を見ていたのが、今は“安心できる雰囲気”や、“手を繋ぎたいと思えるかどうか”で相手を選べるようになる。


頭で恋愛を組み立てるのではなく、身体と感情で相手を感じ取れるようになるのです。


子犬に語り掛ける若い女性

6章|“感じる勇気”が、人を愛する心の準備の一歩


由宇さんの婚活がうまくいかなかったのは、出会いが少なかったからではありません。
感情を閉じたまま、疑似恋愛を繰り返していたからです。


けれど、それは欠陥ではなく、痛みを避けて生きるための賢明な選択でもありました。

長いあいだホンネを隠して生きてきた人ほど、“感じること”には大きな勇気がいるのです。


だからこそ、もう一度感じることを選ぶ──それは、自分を取り戻す第一歩であり、心がようやく“愛を受け入れる準備”を始めた証です。


感じるというのは、弱さではありません。

むしろ、自分に正直でいられる強さの証です。


婚活中に涙がこぼれたり、誰かの優しさに戸惑ったりする──それは、心が再び動き出しているサインです。

焦らなくていいし、比べなくてもいい。


あなたが“もう一度感じよう”としていること。

それこそが、すでに愛の始まりなのです。


感情を凍らせたままで愛は入ってはきません。


婚活は、「誰かを探す旅」ではなく、「自分の心を解かす旅」。
感じる力を取り戻した人から、もうすでに成婚へのカウントダウンは始まっているのです。


次回以降も折に触れて、「成婚できる婚活マインドの創り方」をお伝えしていきます。

どうぞお楽しみに!


次回予告|【第2回】感情を取り戻す練習──「婚活できる心」を育てる




次回は、由宇さんがどのようにして“感情を感じる力”を取り戻し、交際に向き合えるようになったのかを掘り下げます。
涙を流すこと、語ること、そして自分を受け入れること。
婚活心理学が教える「心のリハビリ」の実践法を紹介します。




(婚活メンター・ひろ)
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