ヒロの婚活心理学

第8回|蛙化と恋の幻想──記号が作る恋と幻滅の構造

ロマンチックな夜景を背景に抱き合うカップル

SNSを眺めていて「みんなの恋愛は自分より素敵に見える」と感じたことはありませんか? SNSやメディアに溢れる「理想の恋愛像」。
そこにはきらびやかなデート、完璧なカップル像、映画のワンシーンのようなプロポーズ──まるでテンプレート化された“恋の記号”が並んでいます。


けれど現実の婚活での恋愛は、そんなシナリオ通りには進みません。
理想と幻滅──このギャップこそが、蛙化の温床になるのです。



頭に?が浮かんだまま向き合うカップル

幻想に縛られる恋と蛙化のメカニズム


「好きな人と手をつなぐときはこうあるべき」「交際数か月で告白がなければ脈なし」──SNSやドラマから吸収した記号的ルールに縛られると、現実の婚活相手に柔軟に向き合うことができなくなります。


例えば「デートのときは必ずリードしてくれるはず」と思い込んでいたのに、実際には彼が店選びに迷い優柔不断に見えてしまうと、それだけで「頼りない」と幻滅を感じてしまう。


あるいは「誕生日には必ず一流レストランで花束を用意してくれるはず」と期待したのに、普段通りのデートだけだったときに失望を覚える──そんな些細なすれ違いが、「期待していた姿と違う」という幻滅となり、蛙化現象を引き起こしてしまうのです。

恋をしているというより、“恋愛という物語”を演じているに過ぎないことも少なくありません。



婚活現場での蛙化・幻滅の実例


ある男性は、交際中の女性が毎日のようにLINEで愛情表現メッセージを送ってくれると期待していました。
ところが実際の彼女は、仕事に集中すると返信が簡潔になりがちで、そのたびに「自分は本命ではないのでは」と落胆し、疑心暗鬼に陥ってしまいました。

しかし心理カウンセリングを通して気づいたのは、彼自身がSNSやドラマに刷り込まれた「恋人=常に熱烈なメッセージを送る」という幻想に縛られていたこと。

現実の彼女は、派手な言葉は少なくても、彼の健康を心配してくれたり、日常の中での出来事を通して寄り添い、支え続けてくれていたのです。
その理解によって、彼は“記号的な恋愛”から“現実の愛”へと視点を移せるようになりました。


一方、ある女性はSNS情報から、「彼が毎回、割り勘にしたがる=愛情が足りない」「女としての価値が低いからかも」と思いこみ、悩んでいました。

しかし実際には、彼は対等に扱うことが彼女への愛の証しと信じており、日常の細やかな気配りこそが愛情表現でした。
彼女は、期待する記号的な恋に縛られていたことで、コミュニケーションを忘れ、彼の誠実さを見逃していたのです。



芝生で憩う等身大の若い男女

婚活の日常に宿る愛の証し


蛙化は、理想が壊れるときだけでなく、“幻想を現実に押しつける”ときにも起こります。
大切なのは、SNSや文化が生み出す恋愛記号を鵜呑みにするのではなく、目の前の婚活相手が与えてくれる安心や誠実さに耳を傾けること。

本物の愛は、映える恋ではなく、日常の中で交際相手と一緒に積み重ねる時間のなかに宿るのです。蛙化を超える愛は、特別な演出ではなく、毎日の「安心」の積み重ねから始まります。


婚活では、こうした幻想や幻滅から自由になり、自分の心が本当に求める関係に目を向けることが重要です。心理カウンセリングは、その幻想と現実を見極める助けになります。詳しくは様々な会員事例
をご覧ください。


関連記事:成婚事例・会員様の声



次回予告:

次回は「蛙化の先にある“トゥルー・ラブ”──二人でしかつくれない現実」をテーマに、蛙化を超えた先に開かれる深いパートナーシップについて考察します。



(婚活メンター・ひろ)

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