ヒロの婚活心理学
第2回|なぜ「蛙化」するのか?──承認欲求・自己肯定感・トラウマの視点から
蛙化の核心に迫る
第1回では蛙化現象の基本的な意味と心理的背景を紹介しました。
今回はさらに深く踏み込み、「なぜ人は蛙化してしまうのか?」を承認欲求や自己肯定感、さらにはトラウマの視点から解き明かしていきます。
これは単なる恋の気まぐれや相性の不一致ではなく、心の奥底で繰り返される無意識のパターン。
そこに気づくことが、(特に婚活では)関係を変える最初の突破口になるのです。
承認欲求と蛙化
人は誰しも「他者に認められたい」という欲求を抱えています。
ところが、いざ好意を示されると、喜びと同時に不安が押し寄せます。
「この好意に応えられる自分なのか」「期待を裏切ってしまうのでは」と心は揺れ動くのです。
好きな相手からの好意ほど胸を激しく揺さぶるものはなく、その衝撃はときに「こんな私を好きになるなんて、相手は大した人ではないのでは?」と矮小化へと傾くことさえあります。
ここには心理学でいう投影の仕組みが働いています。
自分の不安や否定的な自己像を相手に映し出し、「相手に欠陥があるから(私に)好意を寄せているのだ」と錯覚してしまうのです。
承認を切実に求めながらも、いざ与えられるとその重みに耐えきれず、逆に冷めてしまう──ここに蛙化の核心があります。
自己肯定感の低さ
自己肯定感が揺らいでいると、恋愛関係は小さなきっかけで試練へと変わります。
「こんな自分を本当に好きになる人がいるはずがない」という否定的な声が、相手のまっすぐな好意すら戸惑いと違和感に感じてしまうのです。
本当は受け取りたいのに、受け止めきれない。
そのねじれが好意を嫌悪へと反転させてしまいます。
婚活の現場で「会っても会っても、誰も好きになれない」と繰り返す人は少なくなく、その裏には自己肯定感の揺らぎが隠れていることが多いのです。
トラウマとの関連
過去の恋愛で受けた深い傷や、幼少期の家庭環境で刻まれた痛みは、蛙化の隠れた引き金となり得ます。
相手が一歩近づくたびに「また裏切られるのでは」「再び傷つくのでは」という恐れが呼び覚まされ、好意を拒む形で立ち上がってくるのです。
外からは癒されたように見えても、内側では過去の恐怖や痛みが再演され、無意識のうちに防衛本能が作動している。
これは気まぐれでも性格の欠陥でもなく、心の深層に沈殿した記憶や体験が、現在の恋愛をなお揺さぶり続けているのです。
婚活へのヒント
蛙化を超えるための第一歩は、「なぜ自分がそう反応するのか」を知ることです。
承認欲求や自己肯定感、過去の経験が作用していると理解するだけでも、霧が晴れるように次のステップが見えてきます。
その気づきは、婚活における出会いを“壊れる関係”から“育つ関係”へと変えていくための確かな土台となるのです。
次回は、婚活の場で頻発する蛙化現象を取り上げます。
プロフィールと実物のギャップから生じる“好きになれない”感覚。
その正体を結婚相談所での事例を交えながら解説していきます。
→ 関連記事: 蛙化現象とは? / 婚活相手のストライクゾーンが狭くなる理由
(婚活メンター・ひろ)
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