ヒロの婚活心理学

“自立しすぎた女性”の婚活心理──このまま一人でも生きていける。でも、誰かと一緒に生きて行きたい

結婚指輪を手に前を向く花嫁

目次:
01|「減点されない人」ほど、婚活は滞りやすい
02|彼女たちが大切にしてきた「優しさ」と「配慮」
03|静かに起きている、すれ違い
04|「完成された関係」を、最初から求めていないか
05|婚活が動き出すとき、手放すもの

       自立度チェック|あなたの「頑張りすぎ」を見える化してみる

06|「自立してきた人生」を、結婚に活かすために



問題がなさそうなのに、なぜか結婚だけが遠い」


仕事は安定している。
人間関係も大きなトラブルはない。
一人の時間も、それなりに心地いい。


周囲からは、よくこう言われてきたかもしれません。

「一人でもちゃんとやっていけそうだよね」
「自立していて素敵だと思う」


その言葉に救われたこともあれば、 胸の奥が少しだけ、ざわっとしたこともあるのではないでしょうか。


それなのに──「結婚」だけが、なぜか前に進まない。

婚活の現場で、私たちはこうした女性に数多く出会います。


40前後、初婚。

きちんとしていて、感じも良く、決して“結婚できない理由”が見当たらない。


それでも、交際が続かない。ご縁が形にならない。

頑張っていないわけではない。

むしろ、ちゃんと向き合ってきた。


今日は、そんな「自立しすぎた女性」の婚活心理について、できる限り寄り添いながら言葉にしてみたいと思います。



01|「減点されない人」ほど、婚活は滞りやすい



このタイプの自立しすぎた女性には、いくつかの共通点があります。


・約束を守る
・相手を尊重する
・感情をぶつけない
・場の空気を乱さない


社会人としては、とても優秀。友人としても、信頼される存在です。

これまでの人生で、 「きちんとしていること」は、あなたを守り、支えてきたはずです。


けれど婚活心理的には、こうした“正しさ”が、必ずしも前進につながらない場面があります。

なぜなら婚活は、欠点をなくす競争ではなく、 二人の関係を少しずつ動かしていくプロセスだからです。


相手にとって「問題がない人」であることと、相手と「関係が深まっていく人」であることは、実は同じではありません。

関係が動くときには、多少の揺れや、感情の行き違い、踏み込みすぎたかなという不安が生まれます。


けれど、そうした小さな動きこそが、「この人と一緒に何かを感じている」という実感を育てていくのです。


何も問題が起きない。誰も傷つかない。

それは一見、理想的に見えます。

けれど同時に、 「何も始まらない関係」でもあるのです。


交際に発展しても「何も起きない」、これこそが「結婚できない理由」の最大の理由かもしれません。


次章では、この「何も起きない」「何も始まらない」(始まる前に終わってしまう、終わらせてしまう)理由に迫ります。


窓辺で頬杖をつく若い女性


02|彼女たちが大切にしてきた「優しさ」と「配慮」



自立しすぎた女性たちは、決して冷たいわけではありません。

むしろ、とても優しい人たちです。


・相手のペースを乱したくない
・期待しすぎないようにしている
・重い存在になりたくない
・迷惑をかけたくない


こうした気遣いは、 長い人生の中で身につけてきた、生きる知恵でもあります。

もしかするとそれは、 健全度の高い親や養育環境の中で、 「人に配慮すること」「場の空気を壊さないこと」を 自然と学んできた結果なのかもしれません。


感情をむやみにぶつけず、 自分の気持ちを一度胸の内に収めてから行動する。

そうした態度は、 家庭や学校、職場といった社会の中で、 人間関係を円滑に保つために、とても役に立ってきたはずです。


仕事でも人間関係でも、 「自分を抑えれば、場がうまく回る」そんな経験を、何度も重ねてきたのかもしれません。

だからこそ、 誰かと向き合うときにも、 まず相手の気持ちや状況を優先する癖が、 自然と身についているのです。


相手を尊重し、距離を保ち、 相手が望むペースを優先する。

それ自体は、とても美しい姿勢です。


けれど──恋愛や結婚は、配慮だけでは育たない関係でもあります。

関係が深まる場面では、 ときに「相手より先に自分の気持ちが動いてしまう」ことや、 「少し踏み込みすぎたかもしれない」と感じる瞬間が避けられません。


その小さなはみ出しや揺れが、 二人の間に熱量を生み、 “ただの良い人”から“関係を持つ相手”へと 位置づけを変えていくのです。


次章では、より具体的な交際の場面で、起きている婚活心理の真相に迫ります。



03|静かに起きている、すれ違い


実際の婚活では、「どんな体験だったのか?」を一緒に振り返る場面で、こんな言葉がよく聞かれます


デートは穏やか。会話も知的で、居心地は悪くない。相手に対する嫌悪感もない。


帰り道、 「今日は悪くなかったな」 そんな感想とともに、デートが終わる。

決して嫌な時間ではなかった。むしろ、安心感すらあったかもしれません。


ただ、男性側はこう感じやすくなります。

「嫌われてはいないと思うけれど、本当に必要とされているのかは分からない」

好意がないわけではないらしい

でも、彼女から“求められている感触”がつかめない。


一方で内面に一歩踏み込んで聴くと、
彼女の側にも、確かな戸惑いがあります。


「私から踏み込んでいいのか分からない」
「ここで近づいたら、相手の負担にならないだろうか」
「相手が本気なら、もう少し分かりやすく示してくれるはず」


彼女は、慎重に待っています。
相手の気持ちを尊重しようとするがゆえに。


けれど彼は、同じように遠慮しています。

「これ以上近づいていいのか」が分からないからです。


二人とも、相手を思っている。二人とも、関係を壊したくない。

それでも── 言葉にされない気持ちは、 存在しないものとして扱われてしまう。


誰も間違ったことはしていないのに、関係だけが、静かに、静かにフェードアウトしていく。

このすれ違いはとても穏やかで、だからこそ当人たちにも、 「なぜ進まなかったのか」「何がいけなかったのか」が分かりにくいのです。


自立しすぎた女性が陥る婚活心理の”ワナ”なのかもしれません。


次章では、筆者が「結婚できない理由」の最大のワナかもと思える婚活心理に迫ります。




◉もしかしたらそれ、あなたの婚活を妨げる「心のブレーキ」かも?

(サイト中断の「心のブレーキ」の説明をご覧ください。)


▶︎ 「心のブレーキ」とはなにか?


肩をさすりながらスマホを眺める女性


04|「完成された関係」を、最初から求めていないか




このタイプの自立しすぎた女性が語る「理想の関係」は、とても成熟しています。


・癒し合える関係
・心を通わせる夫婦
・お互いを受け入れ合える結婚生活


どれも、間違ってはいません。むしろ、多くの人が目指したい理想です。

こうした理想を思い描けること自体、 人と深く関わる力や、関係を育てる感性を すでに十分に持っている証しでもあります。


ただし、それは「結婚生活の“到達点”」でもあります。

そこに至るまでには、 本来ならもっと手探りで、 不格好で、言葉にできない時間が挟まっているものです。


出会いの初期に必要なのは、 もっと不器用で、未完成な感情です。
ポジティブ
もネガティブも含めて。

たとえば、


・「もうっとこうしてくれたら」「こう振舞ってくれたら」と相手に期待してしまう

・「今日は楽しかった」「また会えたら嬉しい」と言葉にしたり、もう一歩踏み込んで聴こうとするなど、好意が分かりやすく伝わる

・「相手の何気ない一言を勘違いして、好意的に受け取りすぎて」しまったり、「こんなこと言ったら変かな」と思いながらも聴いてしまったり、「目を合わせるのが一瞬遅れてしまう」など、勘違いや照れが混じる

・「何を話せばいいか分からず、少し沈黙が長引いて」しまったり、「言葉を選びすぎてタイミングを逃して」しまったり、帰宅後に「さっきの言い方、違ったかな」と振り返ってしまう、
などなど── 


感情が動いているからこそ起きるうまく振る舞えない瞬間。


こうした揺れは、 大人として未熟だから起きるのではありません。

むしろ、 「目の前のこの人との関係を大切にしたい」という気持ちが、 心を動かしている証拠でもあるのです。


けれど大人になるほど、 こうした“未成熟さ”を見せることが怖くなります。

「今さら、そんなことをしていいのだろうか」
「幼く見られないだろうか」


そんな不安が、 無意識のうちに感情を抑え、 関係が動く前にブレーキをかけてしまうこともあります。

でも実は、関係は、そうした揺れが表に現れたところからしか始まらないのです。


自立しすぎた女性ほど、甘えたり、”イチャつく”のが苦手だったりします。

本来なら、長い長い結婚生活のプロセスの中で育むべき”成熟”を、最初から求めすぎていないか。

思い当たることがないか、点検してみるのは意味のあることかもしれません。


次章では、自立しすぎた女性が、なぜか男女関係の場面になると陥りがちな意外な盲点に迫ります。




◉関係が動かない理由は、
相性よりも「自分のパターン」にあることも少なくありません。

まずは、自分がどんな関係性を無意識に選びやすいのかを
診断で確かめてみませんか。


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05|婚活が動き出すとき、手放すもの




自立しすぎた女性の婚活が動き出す瞬間には、共通点があります。
それは、「ちゃんとしよう」とする力を、
少し緩めたときです。

キツく締めすぎた靴紐を緩めるときのように。


ここで言う「緩める」とは、 投げやりになることでも、無理に大胆になることでもありません。

これまで自然に身につけてきた 「自分を抑えれば、場がうまく回る」という態度を、 一時的に休ませてみる、という意味です。


手放していくのは、こんな思い込み。


・求めたら迷惑になる
・好意を見せたら重い
・期待するのは恥ずかしい


これらは、あなたが社会の中で傷つかずに生きていくために、 とてもよく働いてくれた考え方でした。

だから、否定する必要はありませんし、 「間違っていた」と言う必要もありません。


ただ、婚活心理という文脈では、 それらが少しだけ強く働きすぎていることがあります。

その結果、 本当は心が動いているのに、 「動いていないように振る舞う」癖が残ってしまうのです。


代わりに持ってほしいのは、 大きな勇気や劇的な変化ではなく、 ほんの小さな気持ちです。


・もう少し一緒にいたい
・また会えたら嬉しい
・あなたに興味がある


こうした気持ち、小さな望みは、 関係を支配するものでも、 相手を縛るものでもありません。

むしろ、 「私は今、確かにここにいる」 「あなたとの関係の中で、何かを感じている」 という、存在のサインのようなものです。

この“素朴なニーズ”(要求や欲求)を、自分に許したとき、関係は、静かに、しかし確実に動き始めます。


具体的には、ほんの小さな行動で十分です。


・デートの終わりに「今日は楽しかったです」と一言、感情を添える 
・次に会えるか分からなくても、「またお話しできたら嬉しいですね」と気持ちを置いてみる 
・相手の話に対して、評価や配慮よりも「私はこう感じました」と主語を自分に戻して伝える 
・迷ったときに“正解そうな振る舞い”ではなく、“少し本音に近い方”を選んでみる


どれも、相手をコントロールするための行動ではありません。

これまで抑えてきた感情を、 急に解放する必要もありません。


ただ、 「気持ちは、ここにある」と 相手と共有してみる。

その小さな一歩が、 止まっていた関係に、 もう一度、動きを与えてくれるのです。




自立度チェック|あなたの「頑張りすぎ」を見える化してみる


ここまで読んで、「分かる気がする」と感じた方へ。

今のあなたが、どれくらい“一人で立つ力”を使ってきたかを、確かめるためのチェックです。

直感で、近いものに◯をつけてみてください。

自立度チェック(10項目)

  1. 困っていても、まずは一人で何とかしようとする

  2. 人に頼る前に「迷惑ではないか」を考えてしまう

  3. 好意があっても、相手の出方を待つことが多い

  4. 感情を出すより、状況を整えることを優先しがち

  5. 「ちゃんとしている自分」でいようと無意識に力が入る

  6. 甘えることに、少しだけ居心地の悪さを感じる

  7. 関係が壊れないよう、言葉を選びすぎてしまう

  8. 本音を出すより、相手に合わせた返答をしてしまう

  9. 誰かと一緒にいても、どこかで気を張っている

  10. 一人の方が楽だと感じる瞬間が、正直ある

チェックの目安

  • ◯が0〜3個:自立度は低〜中程度
     感情表現や関係の揺れを、比較的自然に受け入れられるタイプです。

  • ◯が4〜6個:自立度は高め
     一人で頑張る力と、誰かと関わりたい気持ちが、ちょうど揺れている段階かもしれません。

  • ◯が7個以上:自立度はかなり高め
     これまで長い間、一人で踏ん張ってきた可能性があります。
     婚活では「頑張る」よりも、「緩める」ことが鍵になりやすいタイプです。

このチェックで分かるのは、 「あなたがダメだから進まない」のではなく、「よくやってきたからこそ、切り替えの時期に来ている」ということ。

自立度が高い人ほど、 関係性の中で自分を後回しにしやすい傾向があります。

もし「当てはまる項目が多かった」と感じたら、次に必要なのは努力ではなく、自己理解のアップデートかもしれません。



私達が提供するカウンセリングの実際とノウハウをお伝えしています。


▶︎ ンタリングセッションについて


また、

最初に結婚相談所への登録はせず、カウンセリングだけを受けることも可能です。

(コンサルタント会員の項目をご覧ください)

▶︎ コンサルタント会員制度について


対等な関係こそ理想のカップル


06|「自立してきた人生」を、結婚に活かすために




誤解してほしくないのは、このタイプの自立しすぎた女性が「結婚に向いていない」わけではない、ということです。
むしろ逆です。


結婚後は、信頼され、心の底から愛し合い、
支え合えるパートナーになれる人たちです。


日々の生活を丁寧に回し、 相手の変化に気づき、 言葉にならない感情にも耳を澄ませる。
それは一朝一夕で身につくものではありません。


これまでの人生の中で、 一人で考え、一人で決断し、 一人で立ってきた時間があったからこそ、 自然と育ってきた力です。


だからこそ、 二人で生きることになったとき、 相手に寄りかかりすぎることもなく、 相手を一方的に背負いすぎることもない。
静かだけれど、安定した関係を築く土台は、 すでにあなたの中にあります。


婚活で必要なのは、自分を変えることでも、 これ以上頑張り続けることでもありません。
必要なのは、 これまで抑えてきた気持ちに、 少しだけ光を当ててあげることです。


少しだけ、自分の欲求(ニーズ)に正直になること。

それはわがままになることではなく、 誰かと生きる準備を、自分に許すということ。

それだけで、 これまでとは違う景色が、 少しずつ見え始めていきます。


もし今、「どう頑張ればいいのか分からない」そう感じているなら。

それは努力不足ではなく、これまでずっと、 一人で踏ん張り続けてきた証しなのかもしれません。


婚活がうまくいかない理由、結婚できない理由は、性格や年齢ではなく、「自分の扱い方」にあることが少なくありません。

これまで一人で考え、一人で踏ん張ってきた人ほど、 そのことに気づきにくいものです。


一人では整理しきれないと感じるのは、 弱さでも、依存でもありません。

それは、人生を次のフェーズへ進めようとしているサインでもあります。


利害関係のない
誰かと一緒に言葉にしてみることで、自分でも気づいていなかった気持ちや癖が、 少しずつ輪郭を持ち始めます。

その小さな気づきの積み重ねが、関係の持ち方を、無理のない形へと 静かに変えていくこともあるのです。




(婚活メンター・ひろ)




リアルラブは夫婦2人で営む小さな相談室です。


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