ヒロの婚活心理学

第2回|「父との葛藤を超えて」──成婚者の声に見る蛙化克服の物語

カップルで自撮りをする若い男女

婚活でつまずく理由は人によって違います。今回の主人公、美咲さん(仮名・31歳・IT企業のデザイナー)もその一人。
20代後半から「私は時間がかかるタイプだから、若いうちから始めよう」と計画的に婚活をスタートしました。

心理カウンセリング重視の相談所を選び、コツコツ取り組んできた努力家です。

常に「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込みがちだった美咲さん。

でも父との関係を見直し、完璧さを少しずつ手放したとき、愛は思わぬ形で育ち始めました。
パートナーとなった賢人さん(仮名・33歳・IT企業のプログラマー)との結婚は、その歩みの結果でした。


報われない努力と“蛙化のループ”


婚活を始めた頃の美咲さんは、真面目すぎる性格が裏目に出て、「自分の努力不足だ」と思い込んでいました。

何人と会っても、交際が始まると急に相手が気持ち悪く見えてしまう──典型的な“蛙化現象”の繰り返しです。
頭では「受け入れたい」と思っても心が追いつかず、自己嫌悪と婚活疲れでどんどんしんどくなっていました。


自然の中で自分を見つめ前を向く女性

父との葛藤を癒やす中で見えた真実


転機は心理カウンセリングで、父との関係を振り返ったこと。

長期出張で家を空ける父。
その不在を埋めるように母と妹を守り、たまに帰ってくる父と権威をめぐって戦っていた過去。

反発しながらも、実は父に愛されていて、自分も父を好きだった──そんな矛盾を抱えていました。

この経験が「失敗してはいけない」「もっと頑張らなきゃ」という完璧主義を強め、大人になった今も恋愛や婚活に影響していたのです。
男性と親しくなると気持ち悪くなる原因は、その延長線上にありました。

蛙化は「相手のせい」じゃなく「自分の心のクセ」だったんだと腑に落ちた瞬間でした。



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隠していた“ゲーム好き”を前面に出したら変わった


それまでのプロフィールには、「真面目で頑張り屋」としか書けなかった美咲さん。

でも思い切って大好きなゲーム好きをアピールしたら、同じ趣味を持つ賢人さんと出会ったのです。
最初は彼に対しても「気持ち悪いかも」と感じかけましたが、「それなら逆にもっと会ってみよう」とアドバイスを受け、接点を増やすことに。

お互いに忙しく、リアルではなかなか会えない分、オンラインゲームで遊ぶ時間を増やすうちに、不思議と違和感は消え、自然に笑い合える関係へ。
蛙化が顔を出しても「これは過去のクセだ」と気づけるようになり、立ち直るのも早くなりました。


婚活中のワークショップなどを通じて、相談所の仲間と女性性のことを深く学べたことも、「とても自分の成長に繋がった」と感謝を述べた美咲さん。

(芯のところでは、人より決断力もあり、「自分は男っぽいかも」と自認していたそうなんです)


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学び──蛙化を超えるヒントは“完璧さ”じゃなく“素直さ”


美咲さんの学びはシンプル。
「背伸びして取り繕うより、素直に好きなことを共有できる相手のほうがうまくいく」ということ。


蛙化を克服するのに必要なのは欠点を消すことではなく、「自分の反応は過去のクセ」と理解しながら、相手と素直に向き合うことでした。


蛙化に悩む人ほど「もっと努力しなきゃ」と考えがち。
でも、愛は努力の延長線上にあるものではなく、肩の力を抜いたときに芽生えることも多いのです。


美咲さんと賢人さん、30代前半の二人の成婚は、その証拠と言えるでしょう。




(婚活メンター・ひろ)


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第1回|「ありのままを愛される奇蹟」──成婚者の声に見る蛙化克服の物語


シリーズを通して読むことで、蛙化の理解がより立体的に深まります。