ヒロの婚活心理学
第3回|婚活に潜む蛙化トラップ──「良い人なのに好きになれない」の正体
プロフィールと実物のギャップが蛙化の引き金に
婚活の現場では「プロフィールでは好印象だったのに、実際に会ってみると気持ちが乗らない」という経験は珍しくありません。
写真や文字情報は整っていても、声のトーンや話し方、仕草といった生身の要素までは伝わりにくい。
初対面で生じる“温度差”が蛙化の引き金(トラップ)になることがあります。
交際に進むと今度は、ちょっとしたことで理想が崩れ、現実とのギャップが心に小さな違和感として突き刺さり、感情の流れを一気に止めてしまうことがよく生じます。
「良い人だけど好きになれない」婚活蛙化の正体
結婚相談所でよく聞かれるお断わりの言葉に、「良い人なんですけど…好きになれない」というものがあります。
相手に欠点は見当たらない。むしろ誠実で優しい。にもかかわらず気持ちが動かない──この背景には、心理的な防衛や無意識の投影が働いていることが多いのです。
- 理想像とのズレ:頭の中にある“こうあってほしい相手像”と少しでも違うと、冷めてしまい蛙化が生じやすい。たとえば「もっとリードしてほしい」「もっと知的であってほしい」といった期待が先行し、それに届かない現実の相手を見ると一気に熱意が下がってしまう。
- ネガな自己像の投影:自分の不安や欠点を相手に映し出し、相手を魅力的に感じられなくなる。「(私が不安定だから)相手も頼りないに違いない」と感じたり、「(私が退屈だから)相手も退屈な人」と決めつけてしまうなど、内面の弱点が相手の評価を歪めてしまう。
- 親密さへの恐れ:関係が深まる予感そのものにブレーキがかかる。近づけば近づくほど傷つくリスクが高まるため、無意識に距離を取ってしまう。「良い人だからこそ失ったら怖い」という逆説的な恐れが、前に進みたい気持ちを抑え込むのです。
こうした要因が絡み合い、「良い人だけど好きになれない」という言葉になって表われるのです。
ここには、「及第点ではあるが決定打に欠ける」という感覚──つまり自分にはない特別さを相手に求めてしまう心理も隠れています。
相談所での婚活蛙化事例
ある女性会員は、条件も性格も申し分ない男性たちとお見合いを重ねました。
しかし「何人と会っても心が動かない」と悩み、たまに交際に進んでも、すぐに嫌いになり、終了してしまいます。
定期的に提供している心理カウンセリングで話し合ううちに、彼女は「相手に好かれると、裏切られたときの痛みが怖い」という無意識の恐れを見つけました。
さらに、「結婚相手かどうか確信できない人とは、打ち解けられない」という強い思いを抱いていることに気づきました。
つまり彼女の本当の問題は、“好きになれない”のではなく、“好きになること自体が怖い”という状態だったのです。
→ 関連リンク:心理カウンセリングのご案内
婚活蛙化を乗り超えるヒント
「良い人なのに好きになれない」と感じたとき、その背後には、恐れや不安といった見えない感情が潜んでいることが少なくありません。
あるいは「及第点ではあるが決定打となる魅力に欠ける」という感覚、つまり自分にはない特別さを相手に求めているケースもあります。
大切なのは、相手の価値を早々に切り捨ててしまうことではなく、自分の内側でどのような心理が働き、どんな感情が渦を巻いているのかに静かに耳を澄ませることです。
その気づきこそが、蛙化トラップを超え、関係を次の段階へ進めるための突破口になるのです。
次回は、「蛙化を乗り超えるための実践的アプローチ」について解説していきます。
(婚活メンター・ひろ)
カウンセラー紹介
無料体験相談のご案内
「良い人なのに好きになれない」「出会っても心が動かない」──そんな悩みを抱えていませんか?
一人で答えを探すのは難しいものです。リアルラブの無料相談セッションでは、あなたの中に潜む“蛙化トラップ”の背景を一緒にひも解き、出会いを冷める瞬間から育つ関係へと変えるお手伝いをしています。
未来の一歩を踏み出すきっかけとして、ぜひ気軽にご利用ください。
体験セッション受付中:
オンライン Zoom
所要時間 約60分
料金:無料
お申し込みは、下記ページの中の体験セッション申込みフォームからご連絡ください。
https://www.reallove.to/session/
または、こちらから直接お申込みください。
https://www.reallove.to/request/